アーティスト

オカリナとギターCREA、ファーストCD「北野の森へ」紹介文

2010年夫婦で結成。 
オカリナ担当の高尾ふき子は銅版画家でもあり、ギター担当の宮垣保之は、油絵画家の側面を持つ。 
このファーストアルバムのファンタジックなジャケットの絵柄は、 
高尾の音楽シリーズの銅版画作品である。 
中のイラストも全て高尾の銅版画で、パステル調の絵本をイメージして作った。
一曲ごとに強いコンセプトを持ち、心の風景を描くように作曲した。
2人のセッションで、リラックスしながら直観的に作られたオリジナル曲ばかりで、これまで作曲した35曲の中から、14曲を選ぶ。
何処かで聴いた懐かしい曲、激しく心をえぐる反骨の曲・・・ 
特に11曲目の、はな子～平和の祈り～は、ぜひ聴いていただきたい曲のひとつで、戦後はじめて日本にやって来た象で、2016年に69歳で天寿を全うした 井の頭自然文化園の象はな子のために作った曲。
高尾は、7年にわたり象はな子を銅版画で制作し続けてきた。 
波乱万丈の一生を送ったはな子に、感謝と平和の祈りをこめて演奏した。
また、南米フォルクローレに影響を受けたものや、日本的な抒情を織り込んだ曲などと、 単純で素朴、詩情豊かな情感をも表現している。
常に一貫して、人間の奥底に流れる土俗性と普遍性をつかみとろうとしている。
オカリナは11種類、インディアンフルートや、アイルランドのローホイッスルも 楽曲の中に取り入れ、曲想を豊かで存在感のあるものにしている。